Exhibitions

#on view / kanzan gallery
不図の波 2025
2025.3.1 Sat - 3.30 Sun
参加作家:大橋 鉄郎/置田 貴代美/荻野 良樹/小田島 文顕/佐藤 拓実/佐藤 祐治/中村 絵美/中山 よしこ/山田 大揮
GALLERY TALK|3月1日[土]14:00- (予約不要/入場無料)
ゲスト:北 桂樹(現代写真研究者)、中澤 賢(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA)
参加者:大橋 鉄郎、荻野 良樹、佐藤拓実、佐藤 祐治
【🗓️YouTubeチャンネルより期間限定で公開中】 ▶︎視聴はこちらから
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kanzan galleryで開催される「不図の波 2025」展は、同人誌『寄木塚』の5号発刊を記念して、2024年11月にzolin gallery(札幌市)で開催されたグループ展「不図の波」の巡回展となります。本展出品者は、同誌執筆者有志となります。
『寄木塚』は北海道を拠点に活動する美術家・中村絵美、写真家・佐藤祐治によって企画・発行される同人誌です。写真家、美術家、キュレーターなど、多彩な執筆者を迎え、2023年からこれまで5号が発行されてきました。
同誌の名称は、北海道沿岸地の通称の地名から採られました。そこは海岸に流れ寄せる流木が波によって構築と離散を繰り返す場と伝えられています。同誌はこの名に因み毎号新たな執筆者を迎えて、一回性の地形を作り出してきました。
本展では、昨年の展示内容を中軸にしながら寄稿記事に関連した写真、立体、絵画、音楽などが出品されます。展示空間は、『寄木塚』誌面と相互に交わり、揺らぎ続けながら、新たな地形を形成することでしょう。
併せて本展会期中は、展示に加えて、会場別室で『寄木塚』、出品作家の写真集などの販売、およびトークイベントを行います。
どうぞご高覧ください。
#on view / kanzan galleryは、写真集の発行記念展や巡回展、または展示の実験の場として、写真・映像作家が主導する展示企画をサポートするプログラムです。当展は、第14回目となります。
Profile
[出展者(50音順、敬称略)]
・美術家 大橋 鉄郎
https://tetsuro-ohashi.com/
・写真家 置田 貴代美
https://www.kiyomiokita.com/
・写真家 荻野 良樹
https://oginoyoshiki.com/
・美術家 小田島 文顕
https://www.fumiakiodajima.com/
・美術家 佐藤 拓実
https://www.instagram.com/satotakumiart
・写真家 佐藤 祐治
https://metasato.com/
・美術家 中村 絵美
https://sites.google.com/view/eminakamura
・ライター・編集者、古書店主、カフェ共同運営 中山 よしこ
https://x.com/siretoknote/
・インストーラー、テクニカル・コーディネーター 山田 大揮
(Webサイト調整中)
[関連情報]
寄木塚 web shop
https://yorikitsuka.base.shop
zolin gallery
https://zolin.biz
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「不図の波 2025」特別企画
サウンドスケープ・ドキュメント
公開録音セッション Wave I & Wave II
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“Futo no Nami 2025” Special Event
Soundscape Document
Public Recording Session Wave I & Wave II
>>詳細
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Wave I
日時:2025年3月25日(火)19:00開場 / 19:30開演
KENGO YAMASHITA<山下DOPE商店> × 小田島文顕
@yamashita_dope_shouten
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Wave II
日時:2025年3月26日(水)19:00開場 / 19:30開演
Keita Miyano × 小田島文顕
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会場: @kanzangallery (東京/東神田・馬喰町)
入退場自由/無料
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プロフィール
Kengo Yamashita <山下DOPE商店>
DOPE&DEEPに
ボーダーレスな音世界へ
旅のテーマは
LOVE&PEACE
そして猪突猛進
広がるイメージは
ニューワールドミュージック
奄美大島出身
ラップスティールギタリスト
ビートメイカー
空間サウンドクリエイター
神奈川・奄美を拠点に
Boars、Apollo卯弦界、木響旅団、青空と犬、HOTDOGS、BANBABAND、邪念ズ、der、Vacanza、南国酒場、三
等で活動中。
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Keita Miyano:環境音アーティスト
https://keita-miyano.async-studio.com/
環境音をシンプルな電子音から再構築したり、本来音の無い物体に音を再配置することで、新たな時間感覚や空間表現を模索している。
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小田島 文顕 : アーティスト
日常の些細な行為と知覚の境界に位置する現象に関心を持ち、不可視な振動や揺らぎの探求を実践する。iPadの波形生成アプリケーションを使用した正弦波による音響空間の創出を通じて、電子音と環境音の共鳴から生まれる独自のサウンドスケープを構築する。
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概要
kanzan galleryで開催中のグループ展「不図の波 2025」の関連イベントとして、当展参加者の小田島文顕の企画による特別公開録音セッション「サウンドスケープ・ドキュメント」を2日間にわたり開催します。
「不図の波 2025」展は、同人誌『寄木塚』の5号発刊を記念して、2024年11月にzolin gallery(札幌市)で開催されたグループ展「不図の波」の巡回展です。本展出品者は、同誌執筆者有志となります。『寄木塚』は北海道を拠点に活動する美術家・中村絵美、写真家・佐藤祐治が企画・発行する同人誌で、その名称は流木が波によって構築と離散を繰り返す北海道沿岸地の地名に由来しています。本展では写真、立体、絵画などが出品され、『寄木塚』の一回性の地形を作り出すコンセプトを体現しています。
「サウンドスケープ・ドキュメント」は、この『寄木塚』と「不図の波」のコンセプトを音響空間へと拡張する試みです。通常のライブパフォーマンスではなく、展示空間におけるサウンドと環境の相互作用を記録するプロセスそのものを作品として捉え、波のように予測不能な音の交わりが一回性の聴覚的地形を形成する過程を共に体験します。閉廊後の時間がもたらす静謐さと解放された空間の中で、本セッション、Wave Iでは Kengo Yamashita氏、Wave IIではKeita Miyano氏との即興演奏を通じて、展示空間と音との相互作用から生まれる一期一会のサウンドスケープを記録します。収録した音源は後日公開予定です。
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今回こちらのグループ展へ出品している作品「untitled 2024 (不図の波mix/futo no nami mix)」は、こちらの>>リンクよりご覧いただけます。会場では、ミシン目で区切られた1センチ四方の格子状になったQRコードを配布し、60年代後半のカウンターカルチャーで発展したブロッターアートへのオマージュとして、来場者自身の手でこの小片をちぎり取って受け取る形式となっています。 QRコード化されたドローンサウンドへのアクセスは、物質と非物質の境界を行き来する共有体験を通じて、音の波が予測不能な広がりを持つ可能性への試みでもあります。