#on view / Kanzan gallery

綺羅の晴れ着  Clothed in Sunny Finely

甲斐 啓二郎 写真展

協力:株式会社コウコーAD、菊田樹子

 

2021年619[土-7月11[日]

[火曜-土曜]12:00-19:30

[日曜]12:00-17:00

月曜定休/入場無料

*新型コロナウィルスの感染拡大防止対策として、今後の状況により会期、営業時間等の変更の可能性がございます。最新情報は各種SNS、ホームページよりご案内いたします。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

 

*会場では、写真集『骨の髄』(新宿書房より刊行)を販売しております。

 

GALLERY TALK|7月10[土]17:30-

「見えないモノと写真」

谷口昌良(空蓮房房主・住職・写真家)× 甲斐啓二郎(写真家)

定員15名/要予約

ご予約が定員となりましたので、お申し込みを終了致しました。

*新型コロナウイルス感染予防対策として、

イベント当日17:30からは場内への入室を15名までとさせていただきます。

 

 [プロフィール]

谷口昌良

1960年東京・蔵前に生まれる。中学生から写真を始め、高校卒業と同時に渡米。1979年-83年、ニューヨークにてLeoRubinfienに師事。1984-88年、ロサンゼルスにて浄土宗開教使に就く。現在、長應院の住職でもあり、寺院内に空蓮房(写真ギャラリー)を建立した。写真家・畠山直哉との共著者に『仏教と写真』がある。

現在、iwao gallery(蔵前)にて、谷口昌良「写真少年 1973-2011」展とある写真少年の70〜90年代をみる

が開催中(7月4日まで)。

 

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 [ステートメント]

 汗や体臭を放出する、ぬるっとした肌が触れた時の心地悪さは恐怖感をうむ。

集団で咆哮する声は、歌のように聞こえ、身体は踊っているようにも思える。現代のような歌や踊りではない。何かを追いやろうとするような、威嚇するような歌や踊りである。

 不確かな未来を手繰り寄せるため、身体の動きやすさ、機能性を重視した結果が裸だと思っていたが、その場にいるとそれだけではないことがわかる。

 裸であることは、何者にも変容していない、真に人間であることの証明なのだ。

 集団で歌を歌い、踊り、解放された身体、体臭は、何者かへ揺さぶりをかけている。

(甲斐啓二郎)

 

 [概要]

 写真家・甲斐啓二郎は、世界の格闘的な祭事を当事者の目線で捉えた写真集『骨の髄』を2020年3月に上梓し、同年第20回さがみはら写真賞を受賞、銀座ニコンサロンで開催された同名の写真展により、第45回伊奈信男賞を受賞しました。

 今回の展示『綺羅の晴れ着』は、それに続く作品で、一般的に、はだか祭りと呼ばれる祭事を撮影したものである(岡山県「西大寺会陽」、三重県「ざるやぶり神事」、岩手県「黒石寺蘇民 祭」、群馬県「やっさ祭り」の写真を展示しています)。何故はだかなのか、という単純な疑問を抱きながら、実際に祭事に参加してみると、そこにある心地悪さに恐怖のようなものを感じます。その心地悪さは、身体から発せられる声であり汗であり、そして何より匂いでした。そんな身体が持つ動物的な部分の解放を目の当たりにしながら、そこに根源的な「祈り」があるのではないかと感じます。つまり、咆哮し、歌を歌い、踊り、汗、匂いを撒き散らし、人間の動物性、身体性を見せつけ呵責する。それこそが「はだか」の所以であり、「祈り」なのではないかということです。呵責するのは言うまでもなく、写真には写らない見えないモノ(カミ)へです。私は一貫して、それを撮ろうと必死にもがいています。そして、カミに祈り、呵責する彼らの姿を見ると、「彼は誰なのか」という問いが迫ってきます。汗や匂いで、その存在を強烈に主張してきますが、意識や自我、自己が消失した身体は誰がコントロールしているのか。その存在する身体は、「彼のもの」であるけれど、「彼のものではない」のではないかと考えが巡っていきます。

 展示では、会場を薄暗くし、闇からイメージが浮き上がるように構成されています。また、2枚の大きな作品には、プロジェクターの映像を直接当てて流しているものがあります。ひとつは、闇からじわりと光が広がっていき全体像が見えるように、もう一つは、コロナ禍で中止もしくは規模縮小に追い込まれた祭事の映像を流しています。未来は、決して約束されることがないという事を、今我々はまざまざと見せつけられていますが、それでも未来を手繰り寄せようとする人間は変わることはないでしょう。そして、この小さなコミュニティで数百年と続く祭事に、人間が取り戻すべき世界が、生命の発露が見えてくるのではないでしょうか。

 ぜひ展示空間で体感して頂きたく思います。

 

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 [プロフィール]

甲斐啓二郎

1974年福岡県生まれ。

2002年東京綜合写真専門学校を卒業。現在、同校非常勤講師。

スポーツという近代的概念が生まれる以前の世界各地で伝統的に行われている格闘的な祭事を、その只中に身を投じながら撮影し、人間の「生」についての本質的な問いに対して写真で肉薄する作品を発表している。

2016年Daegu Photo Biennale(韓国)、2018年Taipei Photo(台湾)、2019年Noorderlicht International Photography Festival(オランダ)などのグループ展に参加。個展多数。

写真集に『Shrove Tuesday』(TOTEM POLE PHOTO GALLERY、2013年)、『手負いの熊』(TOTEM POLE PHOTO GALLERY、2016年)がある。

最新写真集『骨の髄』(新宿書房)を2020年3月に刊行。

2016年、写真展「手負いの熊」「骨の髄」で第28回写真の会賞を受賞。2020年に写真集『骨の髄』にて、第20回さがみはら写真賞を受賞。2021年、同写真展にて第45回伊奈信男賞を受賞。

 

KAI Keijiro was born 1974 in Fukuoka Prefecture, Japan. He graduated from Tokyo College of Photography in 2002, where he is currently teaching as a part-time instructor. His works take the viewer into the crowds of traditional fighting or sporting rituals all around the world that predate our modern concept of “sport”. By taking a close-up look at human interaction in these traditional settings, KAI’s photographs off er us an insight into the very essence of human life.

He participated in group exhibitions at the Daegu Photo Biennale (South Korea, 2016), Taipei Photo (Taiwan, 2018), and the Noorderlicht International Photography Festival (Nederlands, 2019), and has held numerous solo exhibition in Japan. He also published two of his series―Shrove Tuesday (2013) and Wounded Bears (2016) ―with TOTEM POLE PHOTO GALLERY.

Published the latest photo book “Down to the Bone" (Shinjuku Shobo) in March 2020.

In 2016, he won the 28th Society of Photography Award for Wounded Bears and Down to the Bone.and he won the 20th Sagamihara photography Award for his book "Down to the Bone" in 2020. In 2021, he won the 45th Nobuo Ina Award for his exhibitions "Down to the Bone" at Nikon Salon.

 

 

 

 [個展]

2007年 「THE SURFACES」 LOTUS ROOT GALLERY・東京

2009年 「THE SURFACES 2」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2011年 「TOKYO STREAM」 epSITE・東京

2012年 「TOKYO STREAM」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2012年 「Shrove Tuesday」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2013年 「Plain Pictures」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2013年 「Shrove Tuesday」 Shinjuku Nikon Salon・TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2013年 「Shrove Tuesday」 Osaka Nikon Salon・大阪

2014年 「手負いの熊 / Wounded Bears」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2014年 「Shrove Tuesday」 東京綜合写真専門学校 SPACE 56・神奈川

2014年 「Ashbourne & Maracanã 〜フットボールの母国と王国〜」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2015年 「手負いの熊 / Wounded Bears」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2015年 「Shrove Tuesday」 UTRECHT・東京

2015年 「骨の髄 / Down to the Bone」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2016年 「骨の髄 / Down to the Bone」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2016年 「手負いの熊 / Wounded Bears」TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2016年 「手負いの熊」 おぼろ月夜の館 斑山文庫・長野 野沢温泉村

2017年 「祭事にみる人間の”生”」 おぼろ月夜の館 斑山文庫・長野 野沢温泉村

2017年 「Opens and Stands Up」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2019年 「Charanga」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2020年 「Shrove Tuesday & Opens and Stands Up」 Yartgallery・ソウル/韓国

2020年 「骨の髄 / Down to the Bone」 大阪ニコンサロン・大阪

2020年 「Charanga」 GALLERY 176・大阪

2020年 「骨の髄 / Down to the Bone」 銀座ニコンサロン・東京

2020年 「綺羅の晴れ着 / Clothed in Sunny Finery」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY・東京

2020年 「骨の髄 / Down to the Bone」 忘日舎 the bookstore・東京

2021年 「Shrove Tuesday」 Readan Deat・広島

2021年 第45回伊奈信男賞受賞作品展「骨の髄」 ニコンサロン・東京

2021年 「Shrove Tuesday」 NADiff Modern・東京

2021年 「身体の沃野」 The Third Gallery Aya・大阪

 

 [グループ展]

2016年 「第28回 写真の会賞 受賞展」 Place M・東京

2016年 「Daegu Photo Biennale 2016」 Daegu Culture & Arts Center・大邱 / 韓国

2018年 「いとなみと影法師」 新潟絵屋・新潟

2018年 「Taipei Photo 2018」 中正紀念堂・台北 / 台湾

2019年 「26th Noorderlicht International Photography Festival 2019」

      Noorderlicht Photo Gallery・フローニンゲン / オランダ

 

 [AWARD / 受賞歴]

2016 won the 28th Society of Photography Award

2020 won the 20th Sagamihara Photography Award

2021 won the 45th Nobuo Ina Award

 

2016年 第28回写真の会賞 受賞

2020年 第20回さがみはら写真賞 受賞

2021年 第45回伊奈信男賞 受賞

 

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#on view / Kanzan galleryは、2016年より写真と映像に携わる若手アーティストを「展示」という形で支援してきたKanzan galleryの新しいプログラムです。写真集の発行記念展や巡回展、または展示の実験の場として、写真家が主導する展示企画をサポートします。

当展「綺羅の晴れ着」はその第1回目となり、年に2〜3回の開催を予定しています。

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