TRAVEL /
kanzan gallery
2024
TRAVEL / kanzan gallery
この度、kanzan galleryは8周年を迎え、新たな2つのプロジェクトをスタートしています。その一つである「TRAVEL(トラベル)」は、海外のアーティスト・イン・レジデンスに参加する、写真・映像を表現手段とする日本の若手アーティストの渡航費(旅費)をサポートするプロジェクトです。
これまで、欧米の多くのレジデンス施設から日本のアーティストに来て欲しい、紹介してもらえないかという相談を受けてきました。しかし、渡航費が数万円であることがほとんどで、レジデンス作家に選ばれても日本から参加するとなると自己負担額が大きくなってしまうことが問題でした。レジデンス期間中は他にお金を稼ぐ仕事はできない訳ですし、細かい諸々の経費なども考慮すると、結局はかなりの金額を用意できないと参加は難しくなってしまいます。
海外のレジデンスに参加する経験はとても貴重です。日本と異なる環境、アートシーン、作品についての解釈や考え方、そして、アーティストやキュレーター、ギャラリストなどとも出会えるチャンスです。個人的には、日本で正しいと思われていることが別の国でも同様だとは限らない、今いる場所だけが全てではない––––こうしたことを、身を以って感じて来るだけでも、少し大げさに聞こえるかもしれませんが、今後の人生にとって大きな価値があるように思います。
渡航費を助成することで海外のレジデンスに参加できるなら、何としてもサポートしたいという思いから、この助成プロジェクトをスタートしました。2021年は野村恵子さんがポーランド(BWA写真家エクスチェンジ/ヴロツワフ)へ、2022年は岩根愛さんがアメリカのレジデンス(Kala Art Institute)に参加されました。今年度は、新垣美奈さんがノルウェーのレジデンス(KH Messen)、澤田育久さんがマドリードのレジデンス(LAB OF EXPERIMENTAL ART)へ参加されます。来年度も2名のアーティストへの助成を行います。皆様のご応募をお待ちしています。
–
【概要】kanzan galleryが、その活動目的である「若手アーティストのサポート」の一環として、海外の提携アーティスト・イン・レジデンスに参加する、写真・映像分野で活動している日本在住のアーティストの往復航空運賃を助成します。
●往復航空運賃は25万円まで。当該アーティスト1名分のエコノミー。
●これまでに海外のレジデンスに参加した経験がないアーティストを優先させていただきます。
●レジデンス終了後6ヶ月以内に、kanzan galleryで報告会を行っていただけますようお願いいたします。
【応募方法】
来年度(2024年2月〜12月にレジデンスに参加)の応募は、海外のレジデンスへの参加が決定した時点で、以下の応募フォームへ記入ください。
書類審査と面談の上、可否を決定させていただきます。